映画「アリス・イン・ワンダーランド」が大ヒット公開中。

ディズニーのアニメ映画「ふしぎの国のアリス」でも有名な絵本、皆さんは原作のルイス・キャロルがどういう人物なのか知っていましたか?
名作って、知っているようで意外と知らないことが多いですよね。
今回は、原作不思議の国のアリストリビア
鏡の国のアリスとの違いは?
アリスにはモデルがいる。
ルイス・キャロルは作家ではなく○○だった?
・「子供部屋のアリス」という作品もある。
を紹介していきます。

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不思議の国のアリスとは?

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画像引用:http://masi-maro.com/det/7829
ディズニー映画で公開された「ふしぎの国のアリス」。
可愛い少女の不思議なファンタジーは、今でも女の子たちに大人気。
原作は児童小説家の「ルイス・キャロル
アリスが出版されたのは、1865年11月26日。
今から約150年前のことでした。

原作には「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」の2種類がある

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画像引用:https://ja.wikipedia.org
ディズニー映画では「ふしぎの国のアリス」というタイトルになっていますが、原作にはもう一つのタイトルがありました。

それが、「鏡の国のアリス」。
続編として作られ、今もなお愛されている小説です。

ディズニーの「ふしぎの国のアリス」は、この2つの作品がミックスされたものです。
2つの違いは、
・「不思議の国」は「夏」の物語だが、「鏡の国」は「冬」の物語。
不思議の国ではうさぎを追いかけてワンダーランドに入ったアリスですが、「鏡の国」は鏡の中に入ってワンダーランドにたどり着きます。
・「鏡の国のアリス」だけに登場するディーとダムという双子がいる。
ハンプティ・ダンプティなど、マザーグースになぞらえたキャラが登場する。
・「不思議の国のアリス」は「ハートの女王」だが、「鏡の国のアリス」に登場するのは、「赤の女王」という。
・不思議の国では「トランプ」がモチーフ、鏡の国では「チェス」がモチーフなど、タイトルは似ていますが、細かいところが全然別の作品になっています。

ちなみに、ディズニー映画に登場する「ほうき犬」は、原作には登場しない映画のオリジナルキャラクターです。

ルイス・キャロルはペンネームだった

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画像引用:http://meigen-ijin.com/lewiscarroll/
アリスの原作を描いたルイス・キャロルは、実は本名ではありませんでした。
作家が本を出すときにつかう「ペンネーム」で、ルイスの本名は
「チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン」という名前。
本業は小説家や童話作家ではなく、実は「数学者」だったんです。

数学者が小説を・・!
ドジソンという名字からなんかドジそうと思っていましたが(失礼)
多才な人物だったんですね。

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画像引用:https://retrip.jp/articles/328/
チャールズはイギリスの名門、オックスフォード大学を卒業。
母校の数学の講師をつとめます。
名門大学を卒業した数学教師が、あの小説を書いたんですね~!
数学と文学は別物だと思っていたんですが、そんなことはないようです。

当時の逸話(いつわ)としては、「不思議の国のアリス」を読んだビクトリア女王が感動し、チャールズに「アリスの続編を送ってください」と伝えたところ、数学の本が送られてきたとか・・・(笑)

なんともちゃめっ気のある数学者さんですね(笑)

アリスは即興で作られた!

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画像引用:http://ameblo.jp

不思議の国のアリス」は、長い期間をかけて物語の構想を練ったわけではなく、
ルイスが親しかった大学の友人、ヘンリー・リデルの娘たちに即興で聞かせた物語なんだそうです。

当時、ルイスがヘンリーとロリーナ、アリス、イーディスという3人の娘たちとアイシス川(現在のテムズ川)にピクニックに行ったとき、娘の一人であるアリス・リデルが、「そのお話は面白い!」と、いつでも読めるように書き留めてほしいとお願いしました。

ルイスはそれまでもその娘たちに即興でお話を聞かせてあげたことが何度かありましたが、アリスがその日の話を特に気に入った様子だったので、ピクニックの翌日から早速その仕事にとりかかります。
こうして出来上がった物語をアリスに渡し、8月に再び会った時には物語の続きを語って聞かせたんだそうです。

この名作がたった一人の女の子から始まったんですね!

翌日から早速物語を書き留めてあげるなんて、ルイスおじさん優しすぎる!

ルイスはさらに自分の手で挿絵や装丁まで仕上げたうえで、翌1864年11月26日にアリスにこの本をプレゼントしたんだそう。
子供たちとピクニックに行かなかったら、アリス・リドル「書き留めて!」と言わなかったら、この名作は生まれなかったかもしれません。

ちなみに、このアリス・リデルという女の子が「不思議の国のアリス」のモデルになったと言われています。
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画像引用:https://ja.wikipedia.org

最初のタイトルは「不思議の国のアリス」じゃなかった

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画像引用:https://ja.wikipedia.org

ルイスが考えた物語は、実は、最初は「不思議の国のアリス」という名前ではなかったんです。

最初に考えたタイトルは、「地下の国のアリス」。
不思議の国のアリス」の半分ほどの長さで、チェシャ猫やマッドハッターは登場しませんでした。
この短い物語をアリス・リデルのために書いている間、知人であり幻想文学・児童文学の人気作家だったジョージ・マクドナルドとその家族に原稿を見せたところ、マクドナルド夫妻は手紙で作品を正式に出版することをルイスに勧めました。

人気作家からのお墨付きをもらったなんて、最初からよっぽどいい物語だったんですね!
さらに、マクドナルド夫妻の6歳の息子グレヴィルが「この本が6万部あればいいね」と言ったことで、さらにルイスは励まされたようです。

こうしてルイスは出版を決意し、「地下の国のアリス」から身内にしかわからないジョークなどを取り除き、「チェシャ猫」や「狂ったお茶会」などの新たな挿話を書き足しました。

もとの18,000語から2倍近い35,000語の作品に仕上げ、タイトルも「不思議の国のアリス」に変更して出版しました。

タイトルは「不思議の国のアリス」だけではなく、
「妖精の国のアリス」や、「アリスの黄金時間」なども検討されたそうです。

当時6歳のグレヴィルが「この本が6万部あればいいね」と言った言葉をはるかに上回り、ルイス・キャロルが死去した1898年までに、「不思議の国のアリス」は15万部以上、続編の「鏡の国のアリス」も10万部以上が出版されました。

すごいですね~!

ちなみに、ルイス・キャロルが書き残した「地下の国のアリス」は、現在でもイギリス大英博物館に収蔵されているそうですよ!
貴重~!

アリスは数々の賞賛を受けた

ルイスは本を寄贈した知人たちから好評を得たばかりでなく、各紙の書評で無条件の賞賛を受けたそうです。
ルイスの当時の日記には19の書評がリストにされており、
「リーダー紙」は『アリス』を「輝かしい芸術的宝物」と評価。
「プレス」「ブックセラー」「ガーディアン」など有名誌では、当時の評論家たちからも好評。
「パブリッシャー・サーキュラー」においては、その年の200冊の子供の本のうち「もっとも魅力のある本」に『アリス』を選んだそうです。

すごい~!無条件の賞賛って、なかなかないですね!
今もなお愛される名作にふさわしい評価。

子供部屋のアリスという本もある

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画像引用:https://ja.wikipedia.org

アリスの人気を見て、ルイスは読者が元となった手書き本を見たいのではないかと考え、「地下の国」の原作本を持っていたアリス・リドルに許可を求めて原本を借りました。

ちなみに子供だったアリスはこの頃は立派な大人。
すでに結婚していて、「アリス・ハーグリーヴス夫人」となっていました。
時の流れを感じますね~!

こうして「地下の国」に脚色された本は、1889年にルイス自身の手で幼児向けに書き直され、「子供部屋のアリス」として出版されています。

不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」だけではなかったんですね!
数学者なのに、ここまで名作を生み続けるルイス・キャロル、かっこいいな~!

さて次はちょっと怖い都市伝説、「不思議の国のアリス症候群」について紹介します。

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